いびき・無呼吸症候群

いびき・無呼吸症候群 

いびき・無呼吸症候群

いびきをしている皆さん要注意!!

いびきは単なる音ではなく、深刻な健康問題を抱えている可能性があります。特に、重度の無呼吸症候群(睡眠時無呼吸症候群)は、さまざまなリスクを伴い、突然死の可能性があるため、注意が必要です。

いびきの影響

  • 周囲への迷惑 : いびきが大きいと、隣で寝ている人や、同じ部屋にいる人に悪影響を与えます。
  • 生活習慣病の兆候 : いびきは、生活習慣病の前触れである場合があり、その後に深刻な健康問題に繋がることがあります。
  • 心血管系のリスク : いびきがある場合、心臓病などの脳血管障害を引き起こす可能性が高くなります。
  • 交通事故のリスク : 睡眠不足や居眠りによって、交通事故を引き起こすリスクが増加します。

無呼吸症候群の重症度と生存率

1時間に20回以上の無呼吸が見られる場合、中症・重症とされ、20回未満は軽症と分類されます。

中症・重症者の8年後の生存率63%に減少

合併症のリスク

  • 高血圧
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 狭心症

これらのリスクは、健常者に比べて2~3倍高くなることが示されています。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止する状態を指します。

いびきはこの症候群の一般的な症状の一つであり、無呼吸エピソードが発生することがあります。
以下は、睡眠時無呼吸症候群に関するいくつかの重要なポイントです。

種 類

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA): 喉の筋肉がリラックスしすぎて、気道が閉塞されることによって発生します。
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA): 脳が呼吸を制御する信号を送らないことによって発生します。
  • 混合型 : OSAとCSAの両方の特徴を持つものです。

症 状

  • 大きないびき
  • 睡眠中の呼吸停止
  • 日中の過度の眠気
  • 集中力の低下
  • 頭痛

リスク要因

  • 肥満
  • 喫煙
  • アルコールの摂取
  • 年齢(特に中高年層)
いびき・無呼吸症候群

いびき(無呼吸症候群)の治療法は
手術を除き2種類に分かれます。

CPAP療法(医科)

CPAP治療中でも旅行や出張に利用できる睡眠用マウスピースについて、以下のポイントをわかりやすく説明します。

睡眠用マウスピース 

睡眠用マウスピース

特 徴

  • 携帯性 : コンパクトで軽量なデザインにより、旅行や出張時にも簡単に持ち運べます。
  • カスタマイズ可能 : 個々の口の形に合わせて調整できるため、快適な装着感を提供します。
  • 簡単な使用方法 : 睡眠時に装着するだけで、気道を確保し、いびきや無呼吸症候群の症状を軽減します。
  • 静音性 : CPAPマシンに比べて静かに使用できるため、周囲に迷惑をかけることが少ないです。

利用シーン

  • 旅行 : ホテルや友人の家など、さまざまな環境で使用可能。
  • 出張 : 短期間の滞在でも、手軽に持ち運べるため、安心して睡眠を確保できます。

睡眠用マウスピースによる症状改善例の動画(私自身のいびき音)

  • 北村歯科治療前のいびき(治療前)

  • 北村歯科治療後のいびき(治療後)

筋力トレーニンング

口腔周囲筋は、頬の筋力や目の下の筋肉とつながっています。 パタカラ等のくちびるトレーニングをすることで弱くなっていた顔の筋肉を強くして、睡眠時に口呼吸から鼻呼吸にします。 そうすることにより舌の位置がアップし、舌根の沈下をさまたげます。

当歯科医院での治療の場合 

いびき・無呼吸症候群

当院では、保険を利用して1万円前後で治療を受けることができますが、治療前に内科呼吸科または耳鼻喉科の医師による検査が必要です。マウスピースの型取りは歯科医が行い、通常は3回程度の通院で装着が完了します。

当院は、佐賀中部病院(呼吸器内科)や副島病院(呼吸器科)と長年連携しており、安心してご相談いただけます。また、佐賀呼吸ケア研究会の一員として、平成18年度の市民公開講座「21世紀の国民病『睡眠時無呼吸症候群』」に協力・講演し、講演活動を積極的に行っています。

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